食事の席で「ワイン、注ぎましょうか」と言われて、少し身構えた経験はありませんか。ワインの注ぎ方には、ビールやお酌とは違う独自のマナーがあります。とはいえ、覚えることはごくわずか。この記事では、注ぐ側・注いでもらう側の両方について、その場で困らない基本を早見表つきで解説します。結論から言えば、「片手で」「グラスの3分の1まで」「グラスは持ち上げない」の3つを押さえれば十分です。
まず結論:注ぐ側・注がれる側の早見表
細かい理由は後回しにして、場面ごとの基本動作を先にまとめます。この表の内容を知っているだけで、たいていの食事の席は乗り切れます。
| 場面 | 基本の動作 | ひとことポイント |
|---|---|---|
| 注ぐとき | 片手でボトルの下側を持つ | ラベルを上に向ける |
| 注ぐ量 | グラスの3分の1まで | 注ぎすぎない |
| 注ぎ終わり | ボトルを軽くひねって離す | 液だれを防ぐ |
| 注がれるとき | グラスはテーブルに置いたまま | 持ち上げない |
| もう要らないとき | グラスの縁に軽く手をかざす | 「結構です」の合図 |
ワインのマナーは「相手をもてなす」ためのもので、堅苦しく考える必要はありません。動作の意味がわかれば、自然と体が動くようになります。

ワインを「注ぐ」ときの基本
まずは自分が注ぐ側になったときの作法です。難しい技術は要りません。順番に見ていきましょう。
片手で、ラベルを上にして注ぐ
ワインは片手で注ぐのが基本です。ビールのように両手を添える必要はありません。ボトルの真ん中より下側を持ち、ラベルが相手や上を向くようにします。ラベルを見せるのは、「このワインを注いでいますよ」と伝えるさりげない気配りです。ボトルの口はグラスに触れさせず、少し離した位置から静かに注ぎます。
量はグラスの3分の1まで
意外に思われるかもしれませんが、ワインはグラスいっぱいには注ぎません。目安はグラスの一番ふくらんだ部分、だいたい3分の1程度までです。少なく感じるでしょうか。これには理由があります。グラスに空間を残すことで香りがこもり、ワインの魅力が引き立つのです。なみなみ注ぐと香りを楽しむ余地がなくなり、グラスを回して香りを開かせることもできません。
注ぎ終わりは軽くひねる
注ぎ終わりにボトルをそのまま起こすと、最後の一滴がツツーと垂れてテーブルを汚しがちです。これを防ぐには、注ぎ終わりにボトルを手前へ軽くひねりながら口を上げるのがコツ。この「ひねり」だけで液だれはぐっと減ります。気になる方は、注ぎ口に布ナプキンを軽く添える方法もあります。

「注いでもらう」ときの作法
次は、相手にワインを注いでもらう側のマナーです。ここが日本のお酌の習慣と一番違う部分なので、覚えておくと安心できます。
- グラスは持ち上げない:日本ではグラスやお猪口を手に持って受けますが、ワインは違います。グラスはテーブルに置いたまま、脚(ステム)に軽く指を添える程度でよいのです。持ち上げると注ぐ側が狙いを定めにくく、かえって注ぎづらくなります。
- 手を添える必要もない:ボトルに手を添えたり、グラスを傾けたりする必要はありません。静かに待つのが上品な受け方です。
- お礼は目線や会釈で:注いでもらったら、軽い会釈やアイコンタクトで感謝を伝えれば十分です。
もう飲まないときの断り方
「もう結構です」と伝えたいとき、声に出さずにすませる方法があります。注がれる前に、グラスの縁の上へ軽く手のひらをかざすだけです。この仕草が「今はもう要りません」の合図になります。相手も気まずくならず、スマートに断れます。
注ぎ方のマナーがわかったら、次はワインそのものをもっと知りたくなりませんか。赤・白の違いや味わいの仕組みを、アプリでやさしく学べます。
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ここまで紹介したのは、あらたまった食事の席での作法です。家で気軽に楽しむときは、もっとリラックスして構いません。それでも「片手で、3分の1まで、静かに注ぐ」を意識すると、いつもの一杯がぐっとおいしそうに見えます。
家飲みで気になるのは、むしろ道具まわりかもしれません。ボトルをうまく開けられるか不安な方は、オープナーがない時のワインの開け方が役に立ちます。もし途中でコルクが折れてしまっても、折れたコルクの対処法を知っておけば慌てずにすみます。
グラスがないときも、注ぎ方の基本は同じです。手持ちのコップで代用したい方はワイングラスは家のコップで代用できる?を、最初の一脚をきちんと選びたい方は初心者向けワイングラスの選び方をあわせてどうぞ。
まとめ
最後に、この記事の要点を振り返ります。
- 注ぐときは片手で、ラベルを上に、グラスの3分の1まで。注ぎ終わりは軽くひねって液だれを防ぎます。
- 注いでもらうときはグラスを持ち上げず、テーブルに置いたまま待つのがワイン流。お礼は会釈で十分です。
- もう要らないときは、グラスの縁に手をかざせば静かに断れます。
マナーは相手を思いやる気持ちの表れです。細かい決まりに縛られるより、「一緒に飲む人が心地よいか」を大切にすれば大きく外しません。次の食事の席では、ぜひ肩の力を抜いて楽しんでください。お酒を飲むのは20歳を過ぎてから、適量を心がけましょう。





