海外のワイナリーに行ってみたい。でも、見学の予約や試飲での会話を英語でどう切り出せばいいか不安ではないでしょうか。この記事では、予約・受付・見学・試飲・購入・発送という一連の流れをシーン別のフレーズでまとめました。丸暗記でなく、型を押さえれば応用が利きます。読み終える頃には、現地での会話がぐっとイメージできるはずです。
まず結論:この5フレーズがあれば会話は回る
細かい表現を覚える前に、どの場面でも軸になる5つの型を押さえておきましょう。これだけで、たいていのやり取りは乗り切れます。
| 場面 | 使えるひと言 | 意味 |
|---|---|---|
| 予約・受付 | I have a reservation for two at 2 pm. | 2時に2名で予約しています |
| 案内を頼む | Could we join a tour? | 見学ツアーに参加できますか |
| 試飲で | What would you recommend? | おすすめはどれですか |
| 感想を返す | I really like this one. | これがとても気に入りました |
| 購入・発送 | Can you ship this overseas? | 海外発送はできますか |
ポイントは、完璧な文法より伝わることを優先する姿勢です。単語を並べるだけでも十分に通じます。笑顔と "Thank you" を添えれば、相手も気持ちよく応じてくれるでしょう。

予約・受付:到着してからの最初の会話
多くのワイナリー、とくに規模の小さな造り手は事前予約が前提です。飛び込みで断られないよう、可能ならメールや電話で押さえておきましょう。
メール・電話で予約するとき
- I'd like to book a tasting for two people on Friday.(金曜に2名で試飲を予約したいのですが)
- Do I need to make a reservation in advance?(事前予約は必要ですか)
- Is the tour available in English?(英語のツアーはありますか)
- How much is the tasting fee?(試飲料はいくらですか)
試飲は有料が一般的です。金額を確認しておくと、当日あわてずに済みます。
現地の受付で
到着したら、まず名前と予約内容を伝えます。
- Hi, I have a reservation under the name Sato.(サトウの名前で予約しています)
- We're a group of four.(4名です)
- Sorry we're a little late.(少し遅れてすみません)
予約なしで訪ねる場合は、こう切り出せば角が立ちません。
- We don't have a reservation. Is it still possible to visit?(予約はないのですが、訪問できますか)
現地の産地事情や回り方は、旅の計画段階から知っておくと安心です。地域ごとの訪問スタイルはボルドーのシャトー訪問ガイドやナパ/トスカーナのツアー入門で具体的に触れています。
見学ツアー:造り手に質問してみる
畑や醸造所を案内してもらえるツアーは、ワイナリー訪問の醍醐味です。黙って歩くだけではもったいない。気になったことは遠慮なく聞いてみましょう。
質問の型を覚えておくと便利です。
- Which grape varieties do you grow here?(どんな品種を育てていますか)
- How long do you age this wine?(このワインはどれくらい熟成させますか)
- Do you use oak barrels or steel tanks?(オーク樽ですか、それともステンレスタンクですか)
- Is this a family-run winery?(家族経営のワイナリーですか)
- Can I take photos here?(ここで写真を撮ってもいいですか)
醸造の話題では、専門用語がいくつか登場します。fermentation(発酵)、oak barrel(オーク樽)、vintage(収穫年) あたりを知っておくと、説明がぐっと腑に落ちるはずです。用語の背景まで踏み込みたい方は、あとでワインの味を英語で伝える表現集も合わせて読むと、聞く・話すの両方がぐっと楽になるでしょう。

試飲:おすすめを聞き、感想を返す
いよいよ試飲です。ここでの会話は、少しの英語で一気に楽しくなります。まずは相手にゆだねる質問から入りましょう。
注いでもらう・選んでもらう
- What are we tasting today?(今日は何を試飲できますか)
- Which one would you start with?(どれから飲むのがおすすめですか)
- Could I try the red one?(赤を試してもいいですか)
- Just a small pour, please.(少なめでお願いします)
飲みきれない量が注がれることもあります。無理をせず、少なめを頼んで構いません。試飲では吐き出し用の容器(spittoon)が置かれていることも多く、"Where can I spit?" と聞けば場所を教えてくれます。
味の感想を英語で伝える
感想は、造り手にとって何よりのコミュニケーションです。難しく考えず、率直な言葉で十分に伝わります。
| 伝えたいこと | 英語表現 | ニュアンス |
|---|---|---|
| 気に入った | I really enjoy this. | 素直な好意 |
| 辛口だ | This is quite dry. | 甘くない |
| 果実味がある | It's very fruity. | 果物の風味 |
| 飲みごたえがある | It feels full-bodied. | 味わいが濃い |
| 香りが良い | It smells lovely. | 香り高い |
dry(辛口)、fruity(果実味のある)、full-bodied(飲みごたえのある) は、試飲の場で頻出する基本語です。この3語だけでも、好みの方向性はしっかり伝わります。より細かく味を言い分ける表現はdry / full-bodied / fruity の使い分け解説にまとめています。
気になったワイナリーが、どの国のどの産地にあるのか。地図で場所をたどると、味わいの背景まで見えてきます。訪問前のイメージづくりに、産地マップを開いてみてください。
Vinova — 地図で学ぶ、世界のワインアプリで開く購入・発送:気に入った1本を持ち帰る
試飲で出会った1本を、そのまま手に入れられるのもワイナリー訪問の楽しみです。購入と発送の会話は、シンプルな型で済みます。
- I'd like to buy two bottles of this.(これを2本買いたいです)
- Do you sell this here?(これはここで買えますか)
- Can I pay by card?(カードで支払えますか)
- Do you offer international shipping?(海外発送はしていますか)
- How much would shipping to Japan cost?(日本までの送料はいくらですか)
海外発送に対応していない造り手も少なくありません。持ち帰る場合は、荷物の重量やお酒の持ち込みルールを事前に確認しておくと安心です。国によって免税の範囲や本数の上限が異なるため、帰国前にチェックしておきましょう。

お礼と締めのひと言
最後に、感謝を伝えて気持ちよく締めくくりましょう。ここでの一言が、旅の記憶をより温かいものにしてくれます。
- Thank you so much. We really enjoyed the visit.(ありがとうございました。とても楽しめました)
- Your wines are wonderful.(あなたのワインは素晴らしいですね)
- I'll definitely recommend this place.(ぜひこの場所を人にすすめます)
飲酒は20歳以上・適量が基本です。試飲では車の運転を控え、体調に合わせて量を調整してください。無理なく楽しむことが、良い思い出への近道です。
まとめ
- 予約から発送まで、シーンごとに軸となる型を覚えれば会話は回ります。完璧な文法より、伝わることを優先しましょう。
- 試飲では dry / fruity / full-bodied の3語が主役。おすすめを聞き、率直に感想を返せば十分に通じます。
- レストランでの注文フレーズも押さえておくと、旅全体がスムーズです。ワインを注文する英会話フレーズ集と合わせて備えておきましょう。
行きたいワイナリーが決まったら、まずはその産地が地図のどこにあるかを確かめてみてください。場所と味のつながりが見えると、現地での一杯がいっそう味わい深くなります。





