海外のレストランで、ワインリストを前に固まってしまった経験はありませんか。心配はいりません。実は、注文で使う英語はほぼ決まったパターンの繰り返しです。この記事では、席につく前から会計まで、そのまま口に出せるフレーズを流れ順にまとめました。まず結論から言うと、覚えるべき万能表現は3つだけ。あとは好みを一言そえれば、味の好みまでちゃんと伝わります。
まず、これだけは覚える万能フレーズ3つ
細かい表現に入る前に、土台になる3文を先に押さえましょう。この3つがあれば、たいていの場面は乗り切れます。
| 場面 | 英語フレーズ | 意味 |
|---|---|---|
| おすすめを聞く | Could you recommend a wine? | ワインを1本おすすめしてもらえますか? |
| グラスで頼む | I'll have a glass of red, please. | 赤をグラスで1杯ください |
| 好みを伝える | I'd like something dry. | 辛口のものが飲みたいです |
ポイントは、無理に長い文を作らないこと。Could you...? と I'd like... の2つの型に単語を差し替えるだけで、ほとんどの注文はまわります。発音に自信がなくても、ゆっくり区切って話せば十分に通じます。まずはこの3文を、声に出して練習してみてください。

席についてから注文まで(流れ順フレーズ)
実際のレストランでは、会話が決まった順番で進みます。流れをイメージしておくと、あわてずに済みます。
1. まずメニューとリストを受け取る
席についたら、ワインリストを見せてもらいましょう。
- Could I see the wine list, please?(ワインリストを見せてもらえますか?)
- Do you have a wine menu?(ワインのメニューはありますか?)
料理が決まっていないなら、先に少し時間をもらう一言も便利です。Can we have a few minutes?(少し時間をもらえますか?)と言えば、ゆっくり選べます。
2. グラスかボトルかを決める
1杯だけ試したいのか、テーブルで分けたいのかで言い方が変わります。
| 頼み方 | 英語フレーズ |
|---|---|
| グラスで1杯 | Can I get a glass of white? |
| ボトルで1本 | We'll take a bottle of red. |
| ハーフボトル | Do you have any half bottles? |
「グラスで頼めるものはどれですか?」と聞きたいときは、Which wines do you have by the glass? が定番です。by the glass(グラス売り)と by the bottle(ボトル売り)はセットで覚えておくと迷いません。
3. 銘柄を指さして頼む
リストの名前を読み上げるのが難しいときは、無理に発音しなくて大丈夫です。指をさして、こう言えば伝わります。
- I'll have this one, please.(これをください)
- What's this one like?(これはどんな感じですか?)

好みを英語で伝えるフレーズ
「おすすめして」とだけ言うより、好みを一言そえたほうが、ぐっと満足度の高い1本に出会えます。味を表す基本の単語を覚えておきましょう。
| 日本語の好み | 英語の表現 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 辛口(甘くない) | dry | Something dry, please. |
| 甘口 | sweet | I prefer sweet wine. |
| 軽い口当たり | light-bodied | A light-bodied red, please. |
| どっしり重め | full-bodied | I like full-bodied wines. |
| 果実味のある | fruity | Something fruity would be nice. |
たとえば「軽めで果実味のある赤がいいです」なら、I'd like a light, fruity red. とつなげるだけ。単語を並べる感覚で十分に伝わります。こうした味わい表現は種類が多いので、より詳しく知りたい方はワインの味を英語で伝える表現集にまとめています。
料理との相性を店員に任せたいときは、こんな聞き方が便利です。
- What would go well with the steak?(ステーキに合うのはどれですか?)
- Which wine pairs with fish?(魚に合うワインはどれですか?)
go well with... と pair with... はどちらも「〜に合う」という意味。マリアージュ(料理との相性)を店員に相談する定番の言い回しです。
リストに並ぶ産地名がピンとこないときは、地図で位置と味の傾向をつかんでおくと、現地での1本選びがもっと楽しくなります。
Vinova — 地図で学ぶ、世界のワインアプリで開く予算とおすすめを上手に聞く
「高すぎる1本を勧められたら…」という不安は、予算を先に伝えれば解決します。角が立たない、自然な言い方を覚えておきましょう。
- Something around 40 dollars, please.(40ドルくらいでお願いします)
- We're looking for something reasonable.(手頃なものを探しています)
- What's your house wine?(ハウスワインは何ですか?)
house wine(ハウスワイン)は、その店がグラス売りでおすすめする定番の1本。多くの場合お手頃で、迷ったときの安全策になります。予算をぼかして伝えたいなら、something in the middle(中くらいの価格帯で)という表現も使えます。
現地のスタッフとの会話をもう少し広げたい方は、現地の人とワインで盛り上がる英語もあわせてどうぞ。乾杯や褒め方まで知っておくと、その場の空気がぐっと和みます。

テイスティングと会計まで
ボトルで頼むと、栓を抜いた後に少量を注いで「味見(ホストテイスティング)」を促されることがあります。これは味の好き嫌いを審査するものではなく、ワインが傷んでいないかを確認する儀式です。問題なければ、笑顔でこう返せば大丈夫。
- It's great, thank you.(おいしいです、ありがとう)
- That's perfect.(完璧です)
万が一、明らかに変なにおい(濡れた段ボールのような不快臭)がしたら、I think this wine might be corked.(このワイン、少し劣化しているかもしれません)と伝えます。corked(ブショネ=コルク由来の劣化)は交換をお願いする際の決まり文句です。
会計まわりのフレーズもまとめておきます。
| 場面 | 英語フレーズ |
|---|---|
| お会計をお願いする | Could we get the check, please? |
| カードで払う | Can I pay by card? |
| 別々に払う | Can we split the bill? |
イギリスでは check ではなく bill を使うのが一般的です。国によって単語が少し変わる点も、頭の片隅に入れておくと安心でしょう。
ちなみに、レストランではなくワイナリーやショップで買う場面には、また別のフレーズが役立ちます。旅の予定に組み込むなら、ワイナリー訪問で使える英語や海外スーパー・ワインショップで1本選ぶ英語も読んでおくと、現地でのやり取りがスムーズになります。
飲酒は20歳以上から。旅先でも体調に合わせて適量を楽しみましょう。
まとめ
海外でのワイン注文は、身構えるほど難しくありません。要点を振り返ります。
- 土台は
Could you...?とI'd like...の2つの型。 単語を差し替えるだけで大半の注文がまわります。 - 好みは単語1つで伝わる。
dry(辛口)やfruity(果実味)をそえれば、満足度がぐんと上がります。 - 予算は先に、テイスティングは笑顔で。
house wineやaround ○○ dollarsを使えば安心です。
あとは実際に口に出すだけ。次の旅の前に、気になる産地の名前と場所を地図で確かめておくと、リストを開いた瞬間の「読めない不安」が「試してみたい楽しみ」に変わるはずです。





