トカイ
Tokaj
トカイP.D.O.(O.E.M.)。承認主要品種はフルミント(全体の約65%)、ハールシュレヴェリュ、シャールガ・ムシュコターイ、カバール、クヴェルセルー、ゼータの6品種。トカイ・アスーは残糖120g/L以上・樽熟成18ヵ月以上で、2013年改定により3・4プットニョシュは廃止され、現在は残糖量による表示が基準で5・6プットニョシュ表記は任意。エッセンシアは残糖450g/L以上。辛口シャモロドニ(Szaraz Szamorodni)は残糖9g/L以下、甘口シャモロドニ(Edes Szamorodni)は45g/L以上。補糖は禁止で、トカイ地方内での瓶詰めが義務づけられる。
トカイはブダペストの北東約230km、ゼンプレーン山脈の麓に広がる火山性土壌の産地で、ボドログ川とティサ川の合流点に位置する。秋に発生する貴腐(ボトリティス)がフルミントやハールシュレヴェリュに作用し、世界三大貴腐ワインのひとつトカイ・アスーを生む。アスーは貴腐果粒を集めて造る天然甘口で、ドライフルーツやマルメロの香り、高い酸とミネラルをもつ。貴腐果粒から自然に滴る果汁のみで造るエッセンシア(Eszencia)は世界で最も希少な甘口ワインのひとつ。辛口フルミントやスパークリングも生産する。2002年にブドウ畑がユネスコ世界遺産に登録された。
試験頻出ポイント
- ブダペストの北東約230km、ゼンプレーン山脈の麓に広がる火山性土壌の産地。ボドログ川とティサ川の合流点に位置する。
- 世界三大貴腐ワインのひとつトカイ・アスーの産地。秋の貴腐(ボトリティス)がフルミントなどに作用する。
- 承認主要品種はフルミント(全体の約65%)、ハールシュレヴェリュ、シャールガ・ムシュコターイ、カバール、クヴェルセルー、ゼータの6品種。
- エッセンシア(Eszencia)は貴腐果粒から自然に滴る果汁のみで造る、世界で最も希少な甘口ワインのひとつ。
- 1737年に原産地呼称が導入され(旧トカイ・ヘジアリャ、2004年にトカイへ改称)、2002年にブドウ畑がユネスコ世界遺産に登録された。
製法・甘辛区分
トカイ・アスーは貴腐果粒を集めて造る天然甘口で、残糖120g/L以上・樽熟成18ヵ月以上。2013年改定により3・4プットニョシュは廃止され、現在は残糖量による表示が基準で、5・6プットニョシュ表記は任意となった。最高位のエッセンシアは残糖450g/L以上、アルコール1.2〜8.0%で、貴腐果粒の自然滴下果汁をゆっくり発酵させる。辛口シャモロドニ(Szaraz Szamorodni)は残糖9g/L以下、甘口シャモロドニ(Edes Szamorodni)は45g/L以上。
製法のバリエーション
フォルディタシュ(Forditas)はプレス後のアスー生地をマストまたは新酒に浸漬して造る。マーシュラーシュ(Maslas)はアスー樽またはシャモロドニ樽にマストや新酒を加えて浸漬する。遅摘みワイン(Kesoi szureteles)も高品質な天然甘口として人気がある。補糖は禁止で、トカイ地方内での瓶詰めが義務づけられ、遅摘みのシャプタリゼーションや酸度調整も禁じられる。
気候風土
ブダペストの北東約230km、ゼンプレーン山脈の麓に広がり、北端はスロヴァキア国境に接する。南南東斜面では年間平均気温約13度、年間降水量500〜700mm。1500万年前から600万年かけた火山活動により、流紋岩、安山岩質凝灰岩、黄土を中心とした土壌が形成された。13〜15世紀に多く建設された地下セラーが現在も醸造・熟成に活用される。
品種
フルミントは開花が早く熟すのが遅い品種で、やや厚い果皮をもつ。トカイ全体の約65%を占め、酸の強い辛口白とアスーやエッセンシアの中心となる。アスーの香りはマルメロ、洋ナシ、ピーチ、アプリコットなど。ハールシュレヴェリュはフルミントの自然発生的な子孫とされる芳香性白品種で、補助品種として辛口にエレガントなアロマを補い、甘口にも使われる。
主要ブドウ品種
- フルミント
- ハールシュレヴェリュ
