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北海道

Hokkaido

2018年に「北海道」が地理的表示(G.I.)として指定。日本では異例の欧・中東系品種専業の栽培農家がおり、原料がすべて自社畑のドメーヌ型ワイナリーや、委託(受託)醸造専門ワイナリーが本州に比べ多いのが特徴。

北海道は長野県と並ぶ活気ある産地で、2024年末のワイナリー数は71軒。梅雨や台風がほとんどなく、生育期の平均気温が日本最低の冷涼気候で、欧・中東系品種のワインが多く、白とスパークリングが中心。ドイツ系のケルナーやミュラー・トゥルガウは全国醸造量の大半を占め、白のナイアガラが最多。栽培の中心は後志地方(余市町)と空知地方で、近年は日本有数のピノ・ノワール産地に。池田町が山ブドウと清見を交配した山幸・清舞は北海道特有の耐寒性品種で、山幸はO.I.V.に登録された。

試験頻出ポイント

  • 2024年末のワイナリー数は71軒で長野と並ぶ活気ある産地。日本ワイン生産量3,638kL(全国第2位、約25.4%)。
  • 生育期の平均気温12.8〜14.6度は日本のワイン用ブドウ栽培地で最も低く、フランス北部ランスやドイツ・ラインガウとほぼ同じ。梅雨や台風がほとんどない。
  • 冷涼な気候で白用品種が多く(白53.1%)、ドイツ系のケルナーとミュラー・トゥルガウは全国醸造量の大半を北海道が占める。最多は白用のナイアガラ。
  • 池田町が山ブドウと清見を交配した耐寒性品種の山幸・清舞があり、山幸は2020年にO.I.V.に登録された。
  • 2018年に「北海道」がG.I.に指定。栽培の中心は後志地方(余市町)と空知地方で、近年は日本有数のピノ・ノワール産地となっている。

歴史

北海道のワイン造りは1876年、札幌の開拓使葡萄酒醸造所でヤマブドウから始まり、日本でも有数の早さ。その後半世紀以上中断したが、1963年に池田町長の丸谷金保が山ブドウでワイン造りを再開。1979年に北海道ワインがミュラー・トゥルガウを収穫し欧・中東系品種の醸造が本格化した。2000年以降の日本ワインブームでワイナリー設立が急増した。

気候風土

面積はオーストリア1国に匹敵し、栽培地の南北の距離は296kmと広大。世界的にみて中緯度の割に冬の平均気温は極めて低く大部分は冷帯多雨気候。梅雨もなく台風もまれで、生育期降水量は日本で最も少ない。余市町・北斗市が海洋性気候、池田町・富良野市・岩見沢市などが内陸性気候。土壌は火山性や重粘土が多く生産者は草生栽培で水はけ改善に努める。

主要産地

栽培の中心は後志地方(192.1ha)と空知地方(90.4ha)で全体の6割を占める。後志地方は余市平野の余市町が中核で道内随一のブドウ産地。空知地方は浦臼町に日本最大のブドウ園があり、岩見沢市・三笠市で設立が活発。岩見沢市には2012年に国内初の委託(受託)醸造専門ワイナリーが設立された。

主要品種

冷涼な気候を反映しドイツ系の白用品種が多い。最多は桁違いに多い白用のナイアガラで、次いで赤用のキャンベル・アーリー。ケルナー・ミュラー・トゥルガウは全国醸造量の大半を北海道が占める。北海道特有の耐寒性品種である山幸・清舞のほか、ピノ・ノワール・シャルドネ・ソーヴィニヨン・ブランが急増している。

主要ブドウ品種

  • ナイアガラ
  • ケルナー
  • ピノ・ノワール
  • ツヴァイゲルト
  • 山幸