新潟
Niigata
日本ワインの生産量は約53kLと多くないが、川上善兵衛の交配品種を通じて日本のワイン産業の発展に多大な貢献を果たしてきた歴史的産地。新潟ワインコーストの集積や胎内市のドメーヌ型ワイナリーなど、欧・中東系品種志向の産地化が進む。
新潟県は日本海側に細長く延びる県で、明治期からワイン用ブドウ栽培が始まった。最大の功績は、岩の原葡萄園を開いた川上善兵衛が私財を投じてブドウの交配育種に取り組み、日本の赤用品種で最多のマスカット・ベーリーAをはじめブラック・クイーン、レッド・ミルレンニュームなどを生み出したこと。新潟砂丘の角田浜・越前浜では生産者が一帯を「新潟ワインコースト」と称し、砂質土壌で欧・中東系品種(メルロ・シャルドネ・アルバリーニョなど)のワイン造りを謳う。
試験頻出ポイント
- 日本ワインの生産量は約53kLと多くないが、川上善兵衛の交配品種を通じ日本のワイン産業に多大な貢献をした歴史的産地。
- 岩の原葡萄園を開いた川上善兵衛が1万種以上を交配し、マスカット・ベーリーA(日本の赤用品種で最多醸造量)・ブラック・クイーン・レッド・ミルレンニュームなどを生み出した。
- 新潟砂丘の角田浜・越前浜では生産者が一帯を「新潟ワインコースト」と称し、砂質土壌で欧・中東系品種のワイン造りを謳う。
- ワイン用ブドウ生産量は約120tで、上位品種はメルロ・マスカット・ベーリーA・シャルドネ。比較的多雨でも適応するアルバリーニョの産地化が進む。
歴史
ワイン造りの歴史は長く、明治20年代に上越市高田で栽培とワイナリー設立が始まった。最大の功績は川上善兵衛が私財を投じてブドウの交配育種に取り組んだことで、1890年に自宅庭園をブドウ園に替え1893年に初仕込みを行った。2004年以降の日本ワインブームを追い風に角田浜・越前浜でワイナリー設立が活発化した。
主要産地
主要産地は北から胎内市・新潟市南区・南魚沼市・上越市と新潟ワインコースト。新潟砂丘の新潟ワインコーストには直線300m以内に5軒のワイナリーが集まり、砂質土壌を生かした産地形成を目指す。上越市の岩の原葡萄園ではマスカット・ベーリーA発祥の地として今もこの品種中心のワイン造りが続く。胎内市には100%自社畑産を謳うドメーヌ型ワイナリーがある。
主要品種
上位品種が欧・中東系品種と川上善兵衛の交配品種で占められるのが他県と大きく異なる点。最多はメルロ、次いでマスカット・ベーリーA、シャルドネ。川上品種のローズシオター・レッド・ミルレンニュームも今も上越市で栽培される。新潟ワインコーストは欧・中東系品種を志向し、耐病性が高く多雨に適応するアルバリーニョが増加中である。
主要ブドウ品種
- メルロ
- マスカット・ベーリーA
- シャルドネ
- ケルナー
- アルバリーニョ
