大阪
Osaka
2021年に「大阪」が地理的表示(G.I.)として指定。明治期に新宿御苑の甲州苗木が沢田村経由で堅下村に伝わり甲州栽培が広がったが、台風被害と宅地化で甲州畑は激減。消費地に近い立地を生かした産地復興が特徴。
大阪府は江戸時代からブドウ酒の記録が残る歴史ある産地で、1930年代の最盛期にはブドウ栽培面積が山梨を凌ぎ全国一、ワイナリーは119軒を数えた。大都市近郊ゆえ宅地化で激減したが、近年は耕作放棄地を活用した新規開園や大阪ワイナリー協会の設立で復興が進む。中河内の柏原市、南河内の羽曳野市などの斜面が主産地で、古くからのデラウェア産地であることを反映し醸造量はデラウェアが最多。
試験頻出ポイント
- 江戸時代からブドウ酒の記録が残る歴史ある産地で、1930年代の最盛期にはブドウ栽培面積が山梨を凌ぎ日本一、ワイナリーは119軒を数えた。
- 宅地化で激減したが、近年は耕作放棄地を活用した新規開園や大阪ワイナリー協会の設立(2012年)で復興が進む。現在ワイナリーは7軒、日本ワイン生産量は39kL。
- 古くからのデラウェア産地で、ワイン醸造量はデラウェアが最多(122t、府内日本ワインの約50%弱)。
- 2021年に「大阪」がG.I.に指定。中河内の柏原市、南河内の羽曳野市などの斜面が主産地。
歴史
江戸時代に南河内の富田林村でブドウ酒が名産だった記録が残る。明治期に新宿御苑の甲州苗木が沢田村の育苗園経由で堅下村(現柏原市)に伝わり甲州栽培が広がった。本格的なワイン造りは大正時代に始まり、1935年の最盛期にはブドウ畑800ha超・ワイナリー119軒。1959年伊勢湾台風以降の台風被害と宅地化で甲州畑は激減した。
気候風土
面積は都道府県で2番目に小さい。ブドウ園は主に金剛山地・和泉山地のふもと斜面にある。大和川を挟み北の中河内(柏原)は花崗岩、南の南河内(羽曳野)は玄武岩や第三紀層と地質が分かれる。気候は全般に温暖で、近くの八尾の生育期平均気温は22.8度とほぼ九州並みである。
主要品種
醸造量最多はデラウェアで、古くからのデラウェア産地であることを反映する。これにマスカット・ベーリーA、メルロ、キャンベル・アーリー、シャルドネ、甲州などが続く。かつて広大だった甲州畑は激減し、点在する畑を合算しても1.5ha程度にすぎない。
主要ブドウ品種
- デラウェア
- マスカット・ベーリーA
- メルロ
- シャルドネ
