山形
Yamagata
2021年に「山形」が地理的表示(G.I.)として指定。フィロキセラ禍を機に保存性の高いデラウェアへ転換した歴史をもち、現在も台木生産の約7割を山形県が占める。県外ワイナリーからの引き合いが強く、ブドウの県外流出比率が全国一高いのも特徴。
山形県は日本ワイン生産量で全国第4位(約997kL)。内陸の盆地気候で果樹栽培が盛んな置賜・村山・庄内の各地方が産地。上山市はタケダワイナリーが先駆けた欧・中東系品種(シャルドネ・メルロ・カベルネ・ソーヴィニヨン)の高品質産地で、置賜の南陽市赤湯は東北最古の酒井ワイナリーがある歴史的銘醸地。デラウェアの収穫量は全国一で、マスカット・ベーリーAの醸造量は山梨に次ぐ。庄内の西荒屋は甲州栽培の北限とされ250年以上の歴史をもつ。
試験頻出ポイント
- 日本ワイン生産量997kLで全国第4位(山梨・北海道・長野に次ぐ)。
- デラウェアの収穫量は全国一。マスカット・ベーリーAの醸造量は山梨に次いで2番目に多い。
- フィロキセラ禍を機に保存性の高いデラウェアへ転換した歴史をもち、現在も台木生産の約7割を山形県が占める。
- ワイン用ブドウの県外流出率は30.5%で全国一高く、日本ワイン生産量と原料生産数量にギャップがある。
- 2021年に「山形」がG.I.に指定。上山市・南陽市・高畠町・庄内の西荒屋が主産地。
歴史
ワイン造りは山梨に遅れること十数年の明治中期に始まった。赤湯町では1892年に酒井彌惣がワイン造りを開始し、酒井ワイナリーは現在東北最古のワイナリーとなっている。1953〜70年には大手メーカーが甘味果実酒の原料供給地として工場を建てたが、辛口ワインへの転換とともに撤退。1970年代以降、上山市のタケダワイナリーが欧・中東系品種の栽培を先駆けた。
気候風土
内陸部は果樹栽培が盛んで、置賜・村山・庄内の各地方が産地。中央の丘陵・山地で日本海側の海洋性気候と内陸側の盆地気候に2分される。置賜・村山地方は内陸の盆地気候で夏は高温、置賜は豪雪地帯。秋雨に悩まされることが少なく生育期間が長くとれるのが特徴である。
主要産地
村山地方の上山市は盆地辺縁の傾斜地に畑がひらかれ、水はけ・日照・少雨・夜温の低さに恵まれ、シャルドネ・メルロ・カベルネ・ソーヴィニヨンなど欧・中東系品種の評価が高い。置賜の南陽市赤湯は東北最古の酒井ワイナリーがある銘醸地。庄内の西荒屋は甲州栽培の北限とされ250年以上の歴史をもち、雨よけをかけた棚仕立てで古木を栽培している。
主要品種
原料ブドウ最多はデラウェア(収穫量全国1位)、次いでマスカット・ベーリーA、シャルドネ。赤用最多はマスカット・ベーリーAで、1930年代に新潟の川上善兵衛から導入された古木が残る。1930年代導入のブラック・クイーンも重要な赤用品種である。
主要ブドウ品種
- デラウェア
- マスカット・ベーリーA
- シャルドネ
- メルロ
- ナイアガラ
