山梨
Yamanashi
2013年に国税庁が「山梨」を地理的表示(G.I.)として国内ワイン初指定(2017年に生産基準見直し)。甲州を名乗る際の糖度基準は14度(比重換算)で、糖度が上がりにくい甲州の特性を反映し補糖が一般的。和食との相性をPRするKOJ(Koshu of Japan)のロンドンプロモーションで国際的評価を高めた。
山梨県は日本ワインの生産量(約4,278kL、全国の約30%)もワイナリー数(89軒)も日本一を誇る、ワイン造り発祥の地。甲府盆地を中心に内陸性の盆地気候で、昼夜・夏冬の気温差が大きく日照量は日本最高レベル。主要品種は白の甲州、赤のマスカット・ベーリーAで、2品種で県内生産量の約8割を占める。甲州ブドウの大半が山梨県に集中し、日本の甲州ワインの95%超が県産。近年は八ヶ岳山麓など冷涼地で欧・中東系品種の垣根仕立ても進む。
試験頻出ポイント
- 日本ワイン生産量4,278kL(全国の約29.9%)・ワイナリー数89軒でいずれも日本一の発祥地。
- 甲州とマスカット・ベーリーAの2品種で県内生産数量の約79.9%(甲州57.9%・MBA22.0%)を占める。
- 日本の甲州ワインの95.6%が山梨県産の甲州ブドウで造られる。
- 2013年に「山梨」が国内ワイン初のG.I.に指定(2017年に生産基準見直し)。甲州を名乗る糖度基準は14度。
- 甲府盆地の内陸性盆地気候で日照量は長野とほぼ同じ日本最高レベル。生育期平均気温は勝沼19.9度・甲府20.8度。
歴史
明治初年の山田宥教と詫間憲久のワイン造りを引き継ぎ、1877年に県立葡萄酒醸造所が開設された。同年祝村の高野正誠と土屋助次郎(龍憲)がフランス研修に派遣され、帰国後にワイン醸造を開始。1881年に大日本山梨葡萄酒会社が設立された。和食との相性をPRするKOJ(Koshu of Japan)ロンドンプロモーションが2010年から始まり、甲州ワインは国際的評価を高めた。
気候風土
本州ほぼ中央の内陸県で、中心の甲府盆地周辺に栽培が集中する。盆地気候で昼夜・夏冬の気温差が大きく風が弱い。生育期の日照量はすべての地域で1,200時間を超え日本では最高レベル。富士川流域などは降水量が盆地の2倍に達する地域もあるが、勝沼周辺は降水量が少ない。
主要産地
甲府盆地を東部・中央部・北西部・西部に区分できる。発祥地の東部(甲州市・山梨市・笛吹市)に稼働ワイナリーの7割以上が集まり、甲州市勝沼町は甲州ブドウが集中する。北西部の北杜市・韮崎市穂坂は標高が高く冷涼で、メルロ・カベルネ・ソーヴィニヨンなど欧・中東系品種の評価が上昇。北杜市明野町では中央葡萄酒が甲州の垣根栽培に取り組み、そのワインがDWWA2014で日本ワイン初の金賞を受賞した。
主要品種
甲州とマスカット・ベーリーAが圧倒的で、白用品種が約67%を占める。甲州は果皮が比較的厚く耐病性があり樹勢が強いが糖度が上がりにくく、大半が補糖される。近年は比較的温暖でも着色しやすいプティ・ヴェルドの栽培増加もみられる。
主要ブドウ品種
- 甲州
- マスカット・ベーリーA
- デラウェア
- メルロ
- シャルドネ
