オレゴン州
Oregon
全米で最も厳しいラベル表示法を独自に実践している。品種名表示は原則90%以上(カベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、ジンファンデルなど18品種は75%以上)。産地名は国名・州名なら100%、カウンティ名やA.V.A.名ならオレゴン産100%かつ当該産地95%以上の使用が必要。
オレゴン州のワイン産地は太平洋沿いの海岸山脈とカスケード山脈に挟まれた細長いエリアにあり、北のウィラメット・ヴァレーからサザン・オレゴン、ワシントン州境のコロンビア川流域まで広がる。冷涼気候から生まれる高品質ピノ・ノワールで世界的な注目を集め、州の栽培面積の約60%をピノ・ノワールが占める。1,076のワイナリーがあるが、年間生産量5,000ケース以下の小規模ワイナリーが全体の約8割を占める。環境意識が高く、栽培面積の47%がサステイナブル・オーガニック・バイオダイナミックのいずれかの認定を受けている。
重要ポイント
- 栽培面積の約60%をピノ・ノワールが占める、冷涼気候の高品質ピノの産地
- 産地は海岸山脈とカスケード山脈に挟まれた細長いエリアにある
- ワイナリー1,076軒のうち、年間5,000ケース以下の小規模が約8割
- 栽培面積の47%がサステイナブル・オーガニック・バイオダイナミック認定
- 全米で最も厳しい表示法:品種名は原則90%以上、A.V.A.表示は95%以上
気候風土
太平洋からの冷たく湿った風が海岸山脈を越えるときに雨を落とすため、山脈東麓の産地はレインシャドーとなり、海に近いのに雨が少ない穏やかな海洋性気候になる。最も北のウィラメット・ヴァレーは緯度が高くより冷涼で、南のサザン・オレゴンほど温暖。畑は標高約60〜500mの斜面にあり、冷気が滞留する平地や斜面下部を避けて日照の多い斜面上部に植えられる。
歴史
1961年にリチャード・ソマーが州南部でオレゴン最初のピノ・ノワールを栽培。1965〜68年に「オレゴン・ピノ・ノワールの父」デヴィッド・レットがウィラメット・ヴァレー北部に畑をひらき、ジ・アイリー・ヴィンヤーズを創設した。1979年のゴー・ミヨ誌のブラインド・テイスティングで同社のピノ・ノワールがブルゴーニュの銘醸を抑えて10位、翌年ボーヌでの再試飲で2位となり、世界的に脚光を浴びた。1980年代にはジョセフ・ドルーアン、2013年にはルイ・ジャドも進出している。
ワイン法(州独自)
品種名表示は原則90%以上の使用が必要で、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロ、シラー、テンプラニーリョ、ジンファンデルなど18品種のみ75%以上で表示できる。産地名は国名・州名なら100%、カウンティ名やA.V.A.名ならオレゴン産100%かつ当該産地95%以上。連邦基準(品種75%・A.V.A.85%)より厳しい。
主要ブドウ品種
- ピノ・ノワール
- ピノ・グリ
- シャルドネ
- リースリング