ワシントン州
Washington
A.V.A.はTTBの管轄で、表示には当該A.V.A.産ブドウを85%以上使用する。州の大半のA.V.A.は広大なコロンビア・ヴァレーA.V.A.の中に置かれるネスト構造で、ヤキマ・ヴァレー、レッド・マウンテン、ホース・ヘヴン・ヒルズ、ウォラ・ウォラ・ヴァレーなどが含まれる。コロンビア・ゴージュやピュージェット・サウンドはその域外にある。
ワシントン州はオレゴン州とカナダの間に位置し、アメリカのワイン生産量の約5.5%を占める第2の生産州。カスケード山脈より内陸のコロンビア・ヴァレー流域は山脈のレインシャドーとなり、生育期は温暖で乾燥する。適切な灌漑によって毎年安定した品質を得られることが最大の特徴で、砂質土壌と乾燥のためフィロキセラが生息できず自根の樹が多い。リースリング、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロが主要品種で、突出した1品種がないバランスのよい構成。80種以上のブドウが栽培され、2024年現在1,050以上のワイナリーがある。
重要ポイント
- アメリカのワイン生産量の約5.5%を占める第2の生産州
- カスケード山脈のレインシャドーで生育期は温暖・乾燥。灌漑が必須
- 砂質土壌と乾燥でフィロキセラが生息できず、自根の樹が多い
- リースリング・シャルドネ・カベルネ・メルロがバランスよく、80種以上を栽培
- 2024年現在1,050以上のワイナリー。ヴィニフェラ畑の約40%が過去15年以内の植樹
気候風土
太平洋に平行して走るカスケード山脈より内陸のコロンビア・ヴァレー流域は、山脈のレインシャドーとなり生育期が温暖で乾燥する。年間降雨量は約150〜200mmと少なく灌漑が欠かせないが、水を自在に制御できるため品質が安定する。緯度が高く生育期の日照時間が長い一方、夜は冷え込むため酸が保たれる。
歴史
1903年にカスケード山脈の雪解け水を用いた大規模灌漑が始まり、乾燥地にブドウ畑が広がった。1967年、シャトー・サン・ミッシェルがカリフォルニアの伝説的醸造家アンドレ・チェリチェフをコンサルタントに招いて近代醸造技術が導入され、1970年代には15日に1軒のペースでワイナリーが生まれたといわれる。同社はアンティノリとの「Col Solare」、モーゼルのローゼン博士との「Eroica」で知られ、世界最大のリースリング生産者でもある。
主要ブドウ品種
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- メルロ
- シャルドネ
- リースリング
- シラー