カルヌントゥム
Carnuntum
カルヌントゥムD.A.C.(2019年認定)。赤はツヴァイゲルト/ブラウフレンキッシュ主体、白はグリューナー・ヴェルトリーナーやヴァイスブルグンダー、シャルドネを用いる。
カルヌントゥムはウィーンの東、ドナウ川南岸に広がる温暖な産地で、古代ローマの都市遺跡カルヌントゥムに名を由来する。パンノニア平原の影響を受けた温暖な気候と、レス・砂利・石灰の土壌から、ツヴァイゲルトやブラウフレンキッシュを主体とする果実味豊かでしなやかな赤を生む。白はグリューナー・ヴェルトリーナーやシャルドネが栽培される。
重要ポイント
- ドナウ系産地の最南端で、ノイジードラーゼーに接する温暖な産地
- 昼はパノニアの温風、夜はドナウ渓谷を下るアルプスの冷風でメリハリのある気候
- 黒ブドウ約55%・白ブドウ約45%。ツヴァイゲルト約28%、グリューナー・ヴェルトリーナー約20%
- 東部の石灰岩土壌シュピッツァーベルクは年間降水量300mm台で高貴なブラウフレンキッシュを産する
気候風土・土壌
ローマ帝国軍が駐留していた歴史ある土地で、ドナウ系産地の最南端。昼はパノニア平原からの温風で気温が上がり、夜はドナウ渓谷を下るアルプスからの冷風で下がる。畑は大きく2つのエリアに分かれ、中央部は厚いレス・ローム土壌で豊かでおおらか、酸の優しい味わいとなる。東部の石灰岩土壌シュピッツァーベルクは、雨雲が丘陵を避けるため年間降水量が300mm台と極めて低く、オーストリア最上レベルの高貴で精緻、凝縮したブラウフレンキッシュを産出する。
ルビン・カルヌントゥム
生産者たちは任意団体Rubin Carnuntumを立ち上げ、その名を冠した樽熟成ツヴァイゲルトの高品質ワインによって、オーストリアにおけるツヴァイゲルトのリーダーとしての地位を築いた。品種ではなく産地のワインとしてのマーケティングを先駆的に行ったが、赤白多様な品種が成功するため生産者間の合意形成に時間を要し、D.A.C.認定は2019年10月となった。ルビン・カルヌントゥムの呼称はD.A.C.制度下でも存続している。
ワイン法・格付け
カルヌントゥムD.A.C.(2019年ヴィンテージから白・赤)。白はグリューナー・ヴェルトリーナー、ヴァイスブルグンダー、シャルドネ。赤はツヴァイゲルトとブラウフレンキッシュ。キュヴェはこれらの品種が3分の2以上を占め、残りはクヴァリテーツヴァイン認可品種。最低アルコール12.0%の辛口で、Gebietswein・Ortswein・Riedenweinの3等級をもつ。
主要ブドウ品種
- ツヴァイゲルト
- ブラウフレンキッシュ
- シャルドネ