🇱🇺ルクセンブルク
Luxembourg
原産地呼称はMoselle Luxembourgeoise A.O.P.(モーゼル・ルクセンブルジョワーズ)。2014年までは1932年施行・1935年ラベル導入のMarque Nationale(マルク・ナショナル)で個々のワインを官能試験により4等級に格付けしていたが、2015年に生産地と収穫高による新A.O.P.へ移行した。表示にはCotes de、Coteaux de、Lieu-dit(Premier Cru、Grand Premier Cru併記可)などの段階がある。
ルクセンブルクはフランスとドイツに挟まれた小国で、ドイツ国境を流れるモーゼル川左岸の南北約42kmにブドウ畑が細長く広がる。大陸性の影響を含む冷涼な海洋性気候で、白ワインが生産の中心。栽培面積は約1,212ha、品種はリヴァネルが最大で、オーセロワ、ピノ・グリ、リースリング、ピノ・ブラン、エルプリングなどが続く。瓶内二次発酵のスパークリング、クレマン・ド・リュクサンブールが代表的なスタイルで、産地名はモーゼル・ルクセンブルジョワーズ(A.O.P.)。
試験頻出ポイント
- フランスとドイツに挟まれた小国で、ワイン産地はドイツ国境を流れるモーゼル川左岸の南北約42kmに細長く広がる
- ブドウ栽培面積は約1,212haで、白ワインが生産の中心。標高150〜250m、最大傾斜度60%の急斜面も多い
- 主要品種はリヴァネル(最大)、ピノ・グリ、オーセロワ、ピノ・ブラン、リースリングなどの白系で、歴史的品種にエルブリングがある
- 代表的なスタイルは瓶内二次発酵のスパークリング、クレマン・ド・リュクサンブール
- 原産地呼称はモーゼル・ルクセンブルジョワーズA.O.P.。2014年までは1932年施行のマルク・ナショナル(Marque Nationale)で個々のワインを官能試験により格付けしていた
- EU諸国に先駆け、2020年からブドウ栽培でのグリホサート使用を禁止した
気候風土
北部はベルギーから続くアルデンヌ高原、南部はフランスから続くロレーヌ台地で、東のドイツ国境にモーゼル川が流れる。気候は大陸性の影響を含んだ海洋性気候で、首都ルクセンブルクの年間平均気温は9.6℃、年間降雨量は725mm、日照時間は1,568時間。冬の寒さは厳しすぎず、夏も極端な高温になりにくい。土壌はモーゼル川南部がケウパー(Keuper)など泥土岩や粘土主体、北部がミュッシェルカルク(Muschelkalk)と呼ばれる貝殻石灰質で、それぞれのワインを特徴づける。
主要産地
ワイン産地はシェンゲン村からヴァッセルビリグ村までモーゼル川沿い約42kmに広がり、地形・土壌的に南北2つのエリアに分けられるが法律上の区分ではない。北部はスタッドブレディムスより北を指し、急斜面が多く貝殻石灰岩土壌から、エレガントでミネラリティ豊かなしっかりした酸のワインを生む。南部はレミッシュより南を指し、ケウパーが多く、柔らかでふくよか、奥行きのあるフルボディで調和のとれたワインが生まれる。
品種
スティルワインは伝統的に単一品種で造られ、歴史的に白ワインの生産が盛ん。2024年の栽培面積はリヴァネルが最大(約2割)で、ピノ・グリ、オーセロワ、ピノ・ブラン、リースリングが続く。エルブリングは19世紀に栽培面積の9割を占めた歴史的品種。温暖化と生産者の努力によりピノ・ノワールの生産量・品質も向上し、クレマン向けにシャルドネの栽培も増えている。
ワイン法・格付け
2014年までは1932年施行・1935年ラベル導入のマルク・ナショナル(Marque Nationale-Appellation Contrôlée)で、個々のワインを科学検査と官能試験により毎年4等級に格付けしていた。2015年に新A.O.P.を導入し、官能試験のポイント評価から生産地と収穫高による格付けへ移行。最大収穫高100hL/ha(リヴァネル・エルブリングは115hL/ha)を満たすものをA.O.P.と認定する。表示にはCotes de、Coteaux de、Lieu-dit(最上の畑、最大収量75hL/ha、Premier Cru・Grand Premier Cru併記可)の段階がある。
主要ブドウ品種
- リヴァネル
- オーセロワ
- ピノ・グリ
- リースリング
- ピノ・ブラン
- エルプリング
産地(地方)(4)
- モーゼル・ルクセンブルジョワーズMoselle Luxembourgeoise A.O.P.。2015年に旧Marque Nationaleから移行し、最大収穫高100hL/ha(リヴァネル・エルプリングは115hL/ha)を満たすワインをA.O.P.と認定。Cotes de、Coteaux de、Lieu-dit(最大収量75hL/ha、Premier Cru・Grand Premier Cru併記可)の段階表示がある。
- グレヴェンマッハーMoselle Luxembourgeoise A.O.P.に属する北部の産地。Coteaux de表示はグレヴェンマッハー地区の貝殻石灰質の特徴を示し、手作業による収穫が条件。
- レミッシュMoselle Luxembourgeoise A.O.P.に属する南部の産地。Coteaux de表示はレミッシュ地区のケウパー由来の粘土質泥灰岩の特徴を示し、手作業による収穫が条件。
- クレマン・ド・ルクセンブルク手摘み収穫、150kgのブドウから100Lまでの搾汁、瓶内二次発酵で最低9カ月の瓶内熟成、デゴルジュマンによる澱の除去が条件。二酸化硫黄上限150mg/L、残糖50g/L以下。2016年ヴィンテージから瓶内熟成24カ月以上のものにMillesime(ミレジメ)呼称が使用可能。
