🇷🇴ルーマニア
România
EU規則に準じ、D.O.C.(Denumire de Origine Controlata、原産地呼称保護)34件とI.G.P.(Indicatie Geografica Protejata、地理的表示保護)12件が登録。ほかに品種名表示のVin Varietal、Table wine、Hybrid wineがある。D.O.C.には収穫時期表示(CMD=完熟、CT=遅摘み、CIB=貴腐)があり、熟成表示はRezerva、Vin de vinoteca、Vin tanar。
ルーマニアは東欧最大級のワイン生産国で、ワイン用ブドウ畑は約187,000ha、生産量は約370万hLに達する。北緯44〜48度の温暖大陸性気候で、カルパチア山脈と黒海の影響を受ける多彩な産地をもつ。フェテアスカ・アルバ、フェテアスカ・レガーラ、フェテアスカ・ネアグラといった土着フェテアスカ系品種が特徴で、コトナリの貴腐ワインや黒海沿いのムルファトラルが有名。国際品種ではメルロが最も多く栽培される。
試験頻出ポイント
- ヨーロッパ南東部に位置し、セルビア・ハンガリー・ウクライナ・モルドバ・ブルガリアに接し、東は黒海に面する。北緯44〜48度の温暖大陸性気候
- ワイン用ブドウ畑面積は2024年時点で約187,000ha、生産量は約3,700,000hLに達する東欧最大級の生産国
- 土着のフェテアスカ系(白のアルバ・レガーラ、黒のネアグラ)が特徴。国際品種ではメルロが最も多く約10,865ha
- D.O.C.(Denumire de Origine Controlata)34件、I.G.P.(Indicatie Geografica Protejata)12件が登録されている
- コトナリの貴腐ワイン、黒海沿いのムルファトラル、赤の銘醸デアル・マーレなどが代表産地
- 2007年のEU加盟後、共産主義時代の低迷から復活し、法制度・設備投資・栽培醸造技術の改善が進む
歴史
ワイン造りは約4000年前にさかのぼり、黒海沿いのドブロジャを通じた古代ギリシャの影響が強く、ダキア時代にはワイン文化が生活に密着した。15世紀頃にコトナリが銘醸地として名声を広げ、17世紀頃にはトカイと比較された記述が残る。1880年に西部でフィロキセラが発見されて全国に拡大し、復興期にシャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンなどフランス品種が導入された。共産主義時代は量重視で品質が停滞したが、1989年以降の土地返却とEU加盟を機に品質志向が活発化している。
気候風土
北緯44〜48度に位置する温暖大陸性気候で、冬は厳しく地方により-20℃を下回ることもあるが、ブドウ畑は厳冬から守られる微小気候に広がる。黒海の影響を受ける地域ではより温暖な冬がみられる。夏は暑く最高気温は30〜35℃に達し、7月平均気温は23.5℃。年間降雨量は400〜600mmで、収穫期の雨が少なくブドウ栽培に適する。
品種
白のフェテアスカ・アルバ(白い乙女)はモルドバ公国時代からの古代品種、フェテアスカ・レガーラ(高貴な乙女)はアルバとフランクサの交配とされる。コトナリ地方で最重要のグラサ・デ・コトナリは貴腐ブドウに向き、タマイオアサ・ロムネアスカはミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランと同一品種。黒のフェテアスカ・ネアグラ(黒い乙女)は高品質赤向きとして注目される。国際品種ではメルロが最も多く、ヴェルシュリースリングやアリゴテも栽培される。
ワイン法
ワイン法はEUの規則に準じ、D.O.C.(原産地呼称保護)34件とI.G.P.(地理的表示保護)12件が登録される。ほかに許可品種を85%以上使用したVin Varietal、Table wine、Hybrid wineがある。D.O.C.のみ収穫時期を表示でき、CMD(完熟)・CT(遅摘み)・CIB(貴腐)に分かれる。熟成表示はRezerva、Vin de vinoteca、Vin tanarがある。
主要ブドウ品種
- フェテアスカ・アルバ
- フェテアスカ・レガーラ
- フェテアスカ・ネアグラ
- グラサ・デ・コトナリ
- タマイオアサ・ロムネアスカ
- メルロ
