🇲🇩モルドバ
Moldova
原産地呼称はD.O.P.(Denumire de Origine Protejata、EU準拠の厳格基準)とI.G.P.(Indicatie Geografica Protejata、地理的表示)の2種類。I.G.P.産地は中央部コドゥル、南東部シュテファン・ヴォダ、南西部ヴァルル・ルイ・トラヤンの3地域と、全域で認められるワインスピリッツのディヴィン。2006年「ブドウ・ワイン法」、2008年「原産地呼称法」が枠組みを定める。
モルドバは1991年独立の東南ヨーロッパの内陸国で、農業とワインが基幹産業。プルート川とニストル川に挟まれた旧ベッサラビア地方を中心に、穏やかな大陸性気候と腐植に富む黒土(チェルノーゼム)が広がる。土着のフェテアスカ・アルバ/ネアグラ、ララ・ネアグラと、アリゴテ・カベルネ・ソーヴィニヨンなど国際品種を栽培する。ソ連時代の大量生産から高品質路線へ転換し、2013年のリブランディングでWine of Moldovaブランドが誕生した。クリコヴァの全長120kmの地下セラーや、ミレスティ・ミーチの世界最大級ワインコレクションでも知られる。
試験頻出ポイント
- 1991年に独立した若い国家で、農業が主産業。ブドウ栽培とワイン醸造は基幹産業に位置づけられ、ワイン産業はGDPの3.2%を支える。
- プルート川とニストル川に挟まれた旧ベッサラビア地方と、ニストル川東部のトランスニストリア地方からなる。公用語はルーマニア語。
- 土壌の約75%が腐植を豊富に含む黒土(チェルノーゼム)で、全体に肥沃。標高は全般に低く国土全域で400m以下のなだらかな平地が広がる。
- 主な土着品種はフェテアスカ・アルバ(白い乙女)、フェテアスカ・ネアグラ(黒い乙女)、フェテアスカ・レガーラ(高貴な乙女)、ララ・ネアグラ。
- クリコヴァの全長120kmに及ぶ地下セラーや、ミレスティ・ミーチの世界最大級ワインコレクションで知られる。
- 原産地呼称はD.O.P.とI.G.P.の2種類。I.G.P.産地は中央部コドゥル、南東部シュテファン・ヴォダ、南西部ヴァルル・ルイ・トラヤンと、全域で認められるディヴィン。
歴史
ワイン造りは約5000年前にさかのぼり、ダキア人がローマやギリシャと栽培・醸造技術を交換したとされる。1812年にベッサラビアがロシア帝国に併合されると適地として注目され、フェテアスカ・ネアグラなどの土着品種とフランス由来の国際品種が導入された。ソ連時代の1950〜60年代にブドウ畑は22万haに拡大したが、1980年代のゴルバチョフ政権の禁酒政策で14万haが消滅した。2013年のリブランディングでWine of Moldovaブランドが誕生した。
気候風土
北緯45〜48度に位置し、ブドウ畑のほとんどは中央部から南部の北緯46〜47度に広がる。穏やかな大陸性気候で、南からの黒海の影響により夏は温暖で安定する。夏は長く昼夜の寒暖差が激しく、冬は氷点下15℃と極端に寒い。年間降雨は350〜600mmとやや乾燥する。
主要産地
中央部のコドゥルは森林地帯を意味し白ブドウ主体、南東部のシュテファン・ヴォダは赤ワイン用ブドウに最も向き、南西部のヴァルル・ルイ・トラヤンは赤とデザートワインで知られる。全域でワインスピリッツのディヴィンが認められる。プルカリやロマネシュティなどの歴史あるワイナリーが名声を広げてきた。
品種
ヴィティス・ヴィニフェラのうち国際品種が約73%、コーカサス品種が約17%、土着品種が約10%を占める。国際品種ではアリゴテが最大で、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ソーヴィニヨン・ブランが続く。コーカサス品種はルカツィテリ、サペラヴィなど。土着品種はフェテアスカ系とララ・ネアグラが代表格である。
主要ブドウ品種
- フェテアスカ・アルバ
- フェテアスカ・ネアグラ
- ララ・ネアグラ
- フェテアスカ・レガーラ
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- アリゴテ
