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🇬🇧イギリス

United Kingdom

英国独自のUK Quality Wine Schemesで分類。Wine(基礎)の上にP.G.I.(English Regional Wine等)、P.D.O.(English Wine/Sussex Wine/Darnibole Wine等)。トラディショナル方式の英国産スパークリングはGreat British Classic Methodの名称も提唱される。

北緯49〜61度の高緯度に位置する冷涼な海洋性気候の国で、ブドウ畑のほとんどがイングランド南部に集中する。近年の気候温暖化でブドウの熟度が上がり、シャンパーニュと同じ白亜土壌を生かした伝統製法(トラディショナル方式)スパークリングワインが国際的評価を高めて躍進している。生産量の約7割がスパークリングで、主要品種はシャルドネ・ピノ・ノワール・ムニエ。伝統的にはバッカスやセイヴァル・ブランなどによるライトでフルーティーな白ワインも根強い。ケント・サセックス・ハンプシャーが代表産地。

試験頻出ポイント

  • 北緯49〜61度の高緯度に位置するが、大西洋の暖流の影響でイングランド南部は温和な海洋性温帯気候。ブドウ畑のほぼすべてがイングランドに集中する
  • 2024年の生産割合はスパークリング69%(うちトラディショナル方式91%・シャルマ方式6%)、スティル31%。1980年代以降の温暖化で黒ブドウやスティルワイン生産が拡大している
  • 主要品種はシャルドネ・ピノ・ノワール・ムニエで、伝統的にはバッカス・セイヴァル・ブランなど寒冷地向きのハイブリッドやドイツ系交配品種によるライトでフルーティーな白が中心だった
  • イングランド南部にはシャンパーニュと同じ白亜(チョーク)の地層がイギリス海峡を越えて連なり、伝統製法スパークリングの大きな特色となっている
  • ブドウ栽培面積最多はケント、次いでウェスト・サセックス、エセックス、イースト・サセックス、ハンプシャーの順(WineGB 2025)
  • Wine GB が管理する UK Quality Wine Schemes で分類し、Wine の上に P.G.I.(English/Welsh Regional Wine)と P.D.O.(English Wine・Welsh Wine・Sussex Wine・Darnibole Wine)を置く

気候風土

英国は主要ワイン生産国の中ではかなり北極寄りだが、大西洋を北東に流れる暖流の影響で南部は比較的温和な海洋性温帯気候となる。降雨量・気温の両面でイングランド北部以北の栽培は難しく、日照に恵まれた南部がブドウ栽培に適する。温暖化は1世紀以上続き、年間平均気温10度を超える地域は1900年にはイングランド南端のみだったが2000年には南部の大半に拡大した。温暖化に伴い遅霜による霜害や、開花・結実・収穫期の多雨による病害が問題化している。

土壌

イングランド南部にはシャンパーニュなどフランスの白亜や粘土の地層がイギリス海峡を越えて連なる。ドーバーのWhite Cliffs、サセックスのSeven SistersやBeachy Headなど白亜地層が地表に露出した丘陵地が多い。ただし高品質スパークリングの畑は白亜や粘土に限らず、石灰岩・砂・砂利・花崗岩などもみられ、気候や地形と相まってワインのスタイルは多様である。

主なスタイル

生産量の約7割をスパークリングが占め、その大半はシャンパーニュの栽培・醸造技術を踏襲したトラディショナル方式で造られ、国際的評価を得ている。大手シャンパーニュ生産者も英国に進出し、近年はシャルマ方式も加わって価格・品質の幅が広がった。一方、バッカスなど伝統品種による残糖のあるソフトでフルーティーな白も英国の伝統的スタイルとして根強い人気がある。

歴史

6世紀以降に南東部の修道院でブドウ栽培が広まり、1086年のドゥームズデイ・ブックには38軒のブドウ畑が記録された。1662年にChristopher Merretが瓶内二次発酵に言及した最古の文書を王立学会に提出している。20世紀前半に大戦で生産が途絶えた後、1946年にRaymond Brockがサリー州にOxted Viticultural Research Stationを創設し、その苗を1952年に植えたHambledonが英国初の商業ワイナリーとされる。2020年のEU離脱(Brexit)後は独自のシステムへ移行している。

主要ブドウ品種

  • シャルドネ
  • ピノ・ノワール
  • ムニエ
  • バッカス
  • セイヴァル・ブラン

産地(地方)(5)