🇬🇪ジョージア
საქართველო
10の栽培地域に分かれ、32のP.D.O.(保護原産地呼称)が登録され、うち20がカヘティにある。1999年に原産地呼称とG.I.の保護法を整備し、ソビエト時代設立のNational Wine Agencyが認証・ラベルを監督する。2011年にEUとG.I.の相互承認に署名した。
ジョージアは「ワイン発祥の地」とされ、約8000年に及ぶワイン造りの歴史をもつ。クヴェヴリと呼ばれる素焼きの甕を地中に埋め、果汁を果皮・果梗・種とともに漬け込んで醸す伝統製法が今も続き、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された。この製法から生まれる黄金〜琥珀色の白ワインはアンバーワイン(オレンジワインの原点)として知られる。525種を超える土着品種をもち、東部のカヘティを中心に総生産量の8割以上が造られる。代表品種は白のルカツィテリ、黒のサペラヴィ。
試験頻出ポイント
- ワイン造りは紀元前6000年頃にコーカサス〜黒海地域で始まったとされ、8000年に及ぶ歴史をもつワイン発祥の地。
- クヴェヴリ(素焼きの甕)による伝統的ワイン造りが2013年にユネスコ無形文化遺産に登録された。
- クヴェヴリ醸造で果汁を果皮・果梗・種とともに漬け込み、黄金〜琥珀色のアンバーワイン(オレンジワインの原点)が生まれる。
- 国家ワイン庁によれば525種以上の土着・固有品種をもち、国際品種は全体の約3%にとどまる。
- 白の代表はルカツィテリ、ムツヴァネ・カフリ、ツォリコウリ、黒の代表はサペラヴィ。
- 10の栽培地域に分かれ、P.D.O.は32あり、うち20がカヘティにある。総生産量の84.1%がカヘティを中心とする東部で造られる。
歴史
トビリシ南部で発見された容器からはVitis vinifera sativaの種とワイン由来の酒石酸が見つかっている。紀元前2000年代の大地震で容器が破損したことから地中に埋めて使うようになり、紀元前7世紀には現代的なクヴェヴリの形が生まれたとされる。337年にキリスト教を国教とし、ワインは聖なる飲み物となって修道院で大量に醸造された。10〜13世紀は栽培と醸造の黄金時代とされる。
ソビエト期と現代
ゴルバチョフが1985〜1987年に実施した禁酒法で生産量は大幅に減り、多くの土着品種が引き抜かれた。1991年の独立後、2006年にはロシアが政治的理由でジョージアワインを禁輸し全輸出量の87%を失ったが、2013年に禁輸は解除された。2014年にEUと連合協定を結んだ。家庭でワインを造る習慣が広く残り、免許がなくても販売が自由にできる。
気候風土
国土の80%は山岳地帯で、北にロシアと接する大コーカサス山脈、南にアルメニア・アゼルバイジャンと接する小コーカサス山脈が走る。東部は乾燥した大陸性気候で降雨量300〜800mm、西部は黒海の影響を受けた湿潤な亜熱帯気候で降雨量1,000〜2,800mmと多い。土壌は産地により多様である。
クヴェヴリ醸造
クヴェヴリ醸造は野生酵母に頼り添加物を加えない伝統的かつ自然な手法で、果汁とともにchacha(破砕後の果肉・果皮・種・一部の茎)をクヴェヴリに入れ20〜40日で発酵を終える。白は果皮マセラシオンにより黄金〜琥珀色を帯び、これがアンバーワイン(Amber Wine)と呼ばれる。醸造方式にはEuropean method、Modern method、Qvevri methodがある。
ワイン法
32のP.D.O.(保護原産地呼称)が登録され、うち20がカヘティにある。1999年に原産地呼称とG.I.の保護法を整備し、ソビエト時代に設立されたNational Wine Agencyが規則・認証・ラベルを監督する。2011年にEUとG.I.の相互承認に署名した。
主要ブドウ品種
- サペラヴィ
- ルカツィテリ
- ムツヴァネ
- キシ
- ツォリコウリ
産地(地方)(6)
- カヘティジョージアの32あるP.D.O.のうち20がカヘティに集中する。アラザニ川流域のShida-Kakheti(インナー・カヘティ)と、ゴンボリ山脈南西側のGare-Kakheti(アウター・カヘティ)に大別される。代表的なP.D.O.にツィナンダリ、クヴァレリ、ムクザニ、キンズマラウリなどがある。
- ツィナンダリカヘティのP.D.O.。Shida-Kakheti地区。主要品種はルカツィテリとムツヴァネ・カフリ。
- クヴァレリカヘティのP.D.O.。Shida-Kakheti地区。主要品種はサペラヴィ。
- カルトリP.D.O.は4つ(アテニ、ボルニシ、アスレツリ・シャラ、オカミ)。アテニは中世から続くスパークリングワインの産地として有名。
- イメレティP.D.O.は2つ(スヴィリ、オブチャ)。スヴィリはツォリコウリ主体の辛口白で知られる。
- ラチャ=レチフミP.D.O.は5つ(ラチャ、レチフミ、フヴァンチカラ、トヴィシ、オクレシ・ウサヘロウリ)。フヴァンチカラはアレクサンドルリとムジュレトゥリから造る赤の半甘口。
