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🇿🇦南アフリカ

South Africa

原産地呼称制度はWine of Origin(W.O.)。1973年に正式制定された。表示する品種・ヴィンテージはそのブドウを85%以上、産地名表示はその産地内100%のブドウが必要。階層は上から州域(Geographical Unit)→地域(Region)→地区(District)→最小単位の小地区(Ward)。西ケープ州にはBreede River Valley、Cape South Coast、Coastal Region、Klein Karoo、Olifants Riverの5地域がある。

南アフリカは1659年に初めてケープ産ブドウからワインが造られた記録をもち、360年以上の歴史をもつ新世界産地。生産の約9割が地中海性気候の西ケープ州(Western Cape)に集中し、夏に吹く強く乾燥した南東風ケープドクター(Cape Doctor/South Easter)が冷却と病害抑制をもたらす。栽培面積最大の白ブドウはシュナン・ブランで、かつてスティーン(Steen)と呼ばれた。固有品種ピノタージュは1925年にステレンボッシュ大学のペロルドがピノ・ノワールとサンソーを交配して作出した。果実味がありつつ抑制の効いたバランス型のワインが多く、伝統製法のスパークリングはキャップ・クラシック(MCC)と呼ばれる。

試験頻出ポイント

  • 1659年2月2日のJan van Riebeeckの日記に、ケープ産ブドウから初めてワインを造った記録があり、360年以上の歴史をもつ
  • ピノタージュは1925年にステレンボッシュ大学のAbraham Peroldがピノ・ノワールとサンソー(Cinsaut)を交配して作出した南アフリカ独自品種
  • 栽培面積最大の品種はシュナン・ブランで、かつてスティーン(Steen)と呼ばれた。1963年にC.J. OrfferがChenin Blancと同定
  • 原産地呼称制度はWine of Origin(W.O.)で、階層は州域(Geographical Unit)→地域(Region)→地区(District)→小地区(Ward)
  • 夏に吹く強く乾燥した南東風ケープドクター(Cape Doctor/South Easter)が地表を冷やし病害を抑える
  • 生産の約9割が地中海性気候の西ケープ州(Western Cape)に集中する

歴史

1655年にJan van Riebeeckが地中海性気候のケープでブドウ栽培を開始し、1659年に初めてケープ産ブドウからワインが造られた。1685年にはナントの勅令廃止後にユグノー派が入植し、Simon van der StelがConstantiaを命名・植樹した。1918年にKWVが過剰生産是正のため設立され、1994年のアパルトヘイト廃止後に輸出と品質向上、投資が拡大した。

気候風土

ワイン産地は南緯27〜34度に位置し、全体として穏やかな地中海性気候で生育期は乾燥し温暖、冬は冷涼で霜害は少ない。南大西洋の寒流Benguela海流、海岸から50km以内の立地、日中の海風、夜間の霧が冷却に寄与する。夏に吹くケープドクター(South Easter)は病害を抑え、殺虫剤・殺菌剤の低減にもつながる。

土壌

世界的にも古い土壌で、隆起と浸食により砂岩の山脈・谷が形成された。Paarlには花崗岩、Table Mountainには硬い砂岩、内陸や丘陵には頁岩が多い。西ケープ州は主に花崗岩、片岩、砂岩系で水はけが良い。

主なスタイル

黒の最も一般的なブレンドはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを中心とするボルドー・ブレンドで、シラーにムールヴェードルやグルナッシュを組み合わせるローヌ・ブレンドも人気。法的規定はないが、赤ではピノタージュを30〜70%含むブレンド、白ではシュナン・ブラン主体ブレンドを生産者がCape Blendと呼ぶ。伝統製法のスパークリングはキャップ・クラシック(Methode Cap Classique)と呼ばれ、2023年ヴィンテージ以降は瓶熟成最低12カ月以上。

品種

2024年時点で白ブドウ約55%、黒ブドウ約45%。最大栽培品種はシュナン・ブランで、中甘口から辛口、古木由来の凝縮型、スパークリングまで幅広い。ソーヴィニヨン・ブランとシャルドネは冷涼な沿岸部で品質を高め、コロンバールは温暖なBreede River Valleyに多い。固有品種ピノタージュは病害に強く高糖度だが、面積ではカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーが上回る。

主要ブドウ品種

  • シュナン・ブラン
  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • シラー
  • ピノタージュ
  • ソーヴィニヨン・ブラン
  • シャルドネ

産地(地方)(8)