🇳🇿ニュージーランド
New Zealand
2017年施行の地理的表示登録法に基づくG.I.制度。New Zealand Winegrowersが申請した18地域が2020年までにG.I.登録され、2022年にセントラル・オタゴのサブリージョンであるバノックバーンが19番目のG.I.となった。表示は85%ルール(単一品種名・収穫年・産地名はそれぞれ85%以上が条件、2007年ヴィンテージから)。NZFSAがワイン法・ラベル規定を管理し、輸出ワインには輸出適格審査が義務付けられる。1995年確立のSWNZ(Sustainable Winegrowing New Zealand)が全栽培地の約96%を認証。
南太平洋の北島・南島からなる、南北約1,100km・南緯35〜45度に産地が広がる冷涼系の新世界産地。最大品種はソーヴィニヨン・ブランで、栽培面積・生産量とも国全体の大半をマールボロが占める。1980年代後半のマールボロ産ソーヴィニヨン・ブラン、1990年代末以降のピノ・ノワールで世界的名声を得た比較的新しい産地。生産量の約97%を輸出する輸出主導型で、輸出の約89%がソーヴィニヨン・ブランと1品種への依存度が高い。
試験頻出ポイント
- ワイン産地は亜熱帯のノースランドから南島最南のセントラル・オタゴまで、南北約1,100km・南緯35〜45度に分布する新世界の冷涼系産地
- 2024年のブドウ栽培総面積は42,519ha、ワイン総生産量は約284.4万hL。最大品種はソーヴィニヨン・ブランで、マールボロが国全体の生産量の約79%を占める
- 2024年は生産量の97%にあたる278.2万hLを輸出する輸出主導型。輸出の約89%がソーヴィニヨン・ブランで1品種への依存度が高い
- 世界的注目は1980年代後半のソーヴィニヨン・ブラン、1990年代末以降のピノ・ノワール以後で、比較的新しい産地
- 2017年施行の地理的表示登録法に基づくG.I.制度。18地域が2020年までに登録され、2022年にバノックバーンが19番目のG.I.に
- 表示は85%ルール(単一品種名・収穫年・産地名はそれぞれ85%以上、2007年ヴィンテージから)。1995年確立のSWNZが全栽培地の約96%を認証
気候風土
日本列島のように南北に長く、ノースランドやオークランドの亜熱帯的気候から、マーティンボロの強風と大きな日較差、セントラル・オタゴの半大陸性気候まで多様。南島にはサザン・アルプスが背骨のように走り、西からの悪天候を遮る。いずれの産地も海から130km以上離れておらず、海洋性の影響がワインの特徴に大きく関わる。
主要産地・GI
北島はオークランド、ギズボーン、ホークス・ベイ、ワイララパなど、南島はマールボロ、ネルソン、カンタベリー、ワイタキ・ヴァレー、セントラル・オタゴなど。最大産地マールボロが栽培面積の7割以上を占める。G.I.には階層構造があり、ホークス・ベイのセントラル・ホークス・ベイ、ワイララパのマーティンボロやグラッドストーン、セントラル・オタゴのバノックバーンなどがサブG.I.。
品種
栽培面積はソーヴィニヨン・ブランが圧倒的に大きく、ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・グリ、メルロー、リースリングが続く。ピノ・ノワールはマーティンボロ、セントラル・オタゴ、マールボロ、カンタベリーなど各地で個性を示す赤の最大品種。ミュラー・トゥルガウは1995年まで最大品種だったが、現在はほぼ姿を消した。
歴史
1819年に宣教師サミュエル・マースデンがノースランドのケリケリにブドウを植えたのが最初とされ、1836年にジェームズ・バスビーがワイティンギで初めてワインを造った。20世紀前半はオークランド周辺でクロアチア(ダルマチア)系移民が産業の基盤を築いた。1973年にモンタナがマールボロに進出し、1975年からソーヴィニヨン・ブランを栽培。1980年代後半のクラウディ・ベイ以降、世界的名声を確立した。
ワイン法
ニュージーランド食品衛生安全局(NZFSA)が、食品基準コードや2003年改訂ワイン法に基づきワイン生産基準とラベル表記を管理する。85%ルールに加え、添加物表示が義務付けられ、輸出されるすべてのワインに輸出適格審査が課される。輸出振興・統計・イベントを担うNew Zealand Winegrowersは2002年に正式成立した。
主要ブドウ品種
- ソーヴィニヨン・ブラン
- ピノ・ノワール
- シャルドネ
- ピノ・グリ
- リースリング
産地(地方)(8)
- マールボロG.I.(地理的表示)。サブリージョンはワイラウ・ヴァレー、サザン・ヴァレーズ、アワテレ・ヴァレー(G.I.ではない)。2018年にAppellation Marlborough Wine(AMW)が商標登録され、100%マールボロかつサステナブル認証畑のブドウ・国内瓶詰めを保証する。
- セントラル・オタゴG.I.(地理的表示)。サブリージョンのうちバノックバーンが2022年に当地初のサブG.I.として登録された。他のギブストン・ヴァレーやクロムウェル等はG.I.ではない地域内サブリージョン。
- ホークス・ベイG.I.(地理的表示)。南半分にサブG.I.のセントラル・ホークス・ベイをもつ。ギンブレット・グラヴェルズは2001年設立の生産者協会による地区表記で、自社畑がヘレタウンガ平野の砂利土壌分布図内にあること等が条件。
- ワイララパ/マーティンボローG.I.(地理的表示)。サブリージョンのマーティンボロとグラッドストーンはサブG.I.として登録。オハウは非公式地域。
- ギズボーンG.I.(地理的表示)。サブG.I.をもたない単独のG.I.。
- ネルソンG.I.(地理的表示)。地区としてムテーレ・ヒルズとワイメア・プレインズをもつ。
- カンタベリー/ワイパラG.I.(地理的表示)。カンタベリー(広域)、ノース・カンタベリー、ワイパラ・ヴァレーの3つのG.I.が階層的に重なる。
- オークランド/ワイヘキG.I.(地理的表示)。サブG.I.としてマタカナ、クメウ、ワイヘケ・アイランドを含む。
