🇪🇸スペイン
España
2009年発効のEU規則により、スペインワインはD.O.P.(保護原産地呼称)とI.G.P.(保護地理的表示)に分類される。伝統的呼称では下から Vino、Vino de la Tierra(I.G.P.)、Vino de Calidad con Indicación Geográfica(V.C.)、Denominación de Origen(D.O.)、Denominación de Origen Calificada(D.O.Ca.)、単一畑のVino de Pago(V.P.)が置かれる。D.O.Ca.はリオハとプリオラートの2つのみ。熟成表示はクリアンサ、レセルバ、グラン・レセルバが基本。
スペインはイベリア半島の大半を占める17自治州からなる国で、ワイン用ブドウ栽培面積は約91万haと世界第1位、生産量は世界第3位。国土の平均標高は約660mと高く、中央台地メセタを中心に大陸性気候が広がる一方、ガリシアの海洋性、地中海沿岸の温暖な気候など地域差が大きい。固有品種が多く黒ブドウが栽培面積の過半を占め、テンプラニーリョ、ガルナッチャ、アイレン、モナストレルなどが代表的。スティルではリオハやリベラ・デル・ドゥエロ、スパークリングではカバ、酒精強化ではヘレス(シェリー)が世界的に知られる。
試験頻出ポイント
- ブドウ栽培面積は約91万haで世界第1位、生産量は約3,070万hLで世界第3位。輸出量は2024年世界第2位
- 国土の平均標高は約660m。中央部に広がる台地メセタが特徴的な地形
- 2025年6月時点でD.O.P.は105。内訳は69D.O.、2D.O.Ca.(リオハとプリオラート)、7V.C.、27V.P.
- 熟成表示はクリアンサ・レセルバ・グラン・レセルバが基本。赤はそれぞれ合計24・36・60カ月以上
- 黒ブドウが栽培面積の約52%。栽培面積第1位は2021年にアイレンを抜いたテンプラニーリョ
- 最大の生産州はカスティーリャ・ラ・マンチャで、全国の栽培面積の約48%・生産量の約51%を占める
歴史
ブドウ栽培は紀元前1100年頃、フェニキア人がカディスに到達しヘレスや地中海沿岸でワインを造ったことに始まる。ローマ人が各地で生産を広げ、ムーア人支配下でも一部で栽培が続き蒸留技術も伝わった。19世紀後半、フィロキセラで壊滅したフランスから生産者や技術が北部へ流入。1986年のEEC加盟を契機に量から品質重視へ転換した。
気候風土
山脈が多く地形は多様で、中央台地メセタが国土の中心をなす。一般に日照が長く降水量は少ないが、ガリシアの年間降水量約1,500mmからムルシアの200〜300mmまで地域差が大きい。土壌もラ・マンチャの赤い粘土、ヘレスの白い石灰質、プリオラートのスレート、カナリアの火山性など多彩。
ワイン法・品質分類
2009年発効のEU規則により、スペインワインはD.O.P.とI.G.P.に分類される。伝統的呼称は下からVino、Vino de la Tierra(I.G.P.)、Vino de Calidad(V.C.)、Denominación de Origen(D.O.)、Denominación de Origen Calificada(D.O.Ca.)、単一畑のVino de Pago(V.P.)。D.O.Ca.はリオハとプリオラートのみ。ヘレスはSherry、カバはCavaだけの表示が認められる例外。
熟成区分
クリアンサは赤が合計24カ月以上(うち樽6カ月以上)、白・ロゼが合計18カ月以上。レセルバは赤が合計36カ月以上(うち樽12カ月以上)、白・ロゼが24カ月以上。グラン・レセルバは赤が合計60カ月以上(うち樽18カ月以上)、白・ロゼが48カ月以上。ほかにノーブレ・アニェホ・ビエホの酸化熟成系表示もある。
主要品種
農業省カタログには約160のワイン用品種が収録され、固有品種の多さが特徴。黒の代表はテンプラニーリョ(センシベル、ティント・フィノ、ティンタ・デル・パイス、ウル・デ・リェブレ等の別名)、ガルナッチャ、ボバル、モナストレル、メンシア。白はアイレン、マカベオ(ビウラ)、ベルデホ、アルバリーニョ、チャレッロ、パロミノなど。
主要ブドウ品種
- テンプラニーリョ
- ガルナッチャ
- アイレン
- モナストレル
- アルバリーニョ
- ベルデホ
- マカベオ
- パロミノ
