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🇮🇹イタリア

Italia

EUの3段階(D.O.P./I.G.P./Vino)に対応し、イタリア表記ではD.O.C.G.・D.O.C.・I.G.T.が認められる。D.O.C.G.が頂点で、政府の分析・官能検査を受ける。

イタリアは全20州すべてでワインを生産し、ヴェネト・プーリア・シチリアが州別生産量の上位を争う大生産国。北のアルプス、長く延びるアペニン山脈、地中海・アドリア海・ティレニア海に囲まれ、緯度・標高・土壌の幅が広く、土着品種は数百種に及ぶ。北西のピエモンテと中部のトスカーナが高級赤ワインの双璧で、1970年代以降の「イタリアワイン・ルネッサンス」やスーパータスカンの登場で世界的評価が一変した。

試験頻出ポイント

  • 世界三大生産国の一角。2024年生産量4,799万hL(前年比13%増)で生産量世界一を保持
  • 2024年ワイン用ブドウ栽培面積664,580ha。1861年まで統一国家でなかった歴史が地方ごとの多様性を生む
  • 原産地呼称の起源は1716年、トスカーナ大公コジモ3世がChianti・Carmignano・Pomino・Val d Arno di Sopraを線引き
  • 1963年に最初の原産地呼称法を公布。現行法はEU新規則に合わせたD.Leg 61/2010(2010年5月施行)
  • EU3段階はD.O.P./I.G.P./Vino。I.G.P.は「ワインの85%以上がその土地産」と定義
  • 栽培面積1位の黒はSangiovese、白はプロセッコ人気でGleraがトップ(2位ピノ・グリージョ)

歴史

本格的なブドウ栽培を伝えたのは紀元前8世紀に南部を植民地化したギリシャ人とエトルリア人。ギリシャ人はグレーコ・アリアニコなどとアルベレッロの原型を、エトルリア人は樹にブドウを絡ませるマリタータを持ち込んだ。古代ローマのワインは甘口が多く、スパイス・蜂蜜・松脂・海水を加えて飲まれた。1980年代のAntinori・Gajaらによる近代化が「イタリアワイン・ルネッサンス」と呼ばれ、SassicaiaやL Apparitaがブラインドでボルドー著名シャトーを破った。

気候風土

北緯35〜47度とかなり北だが、北大西洋海流(暖流)と、北からの冷風を防ぐアルプス山脈、南から吹くアフリカの熱風により温暖。半島中央をアペニン山脈が貫くため、東のアドリア海側と西のティレニア海側で気候が大きく異なる。国土は山岳35.2%・丘陵41.6%・平野23.2%で平野が少ない。

土壌

石灰質土壌が多いが、火山性土壌が多いのも特徴でソアーヴェ・タウラージ・エトナが代表例。北イタリアの氷河湖の南にはフランチャコルタ・ルガーナ・バルドリーノなど氷堆石土壌が広がる。サルデーニャ島は古い土地で、ガッルーラは花崗岩土壌。

ワイン法

EUレベルはD.O.P.・I.G.P.・Vinoの3段階だが、イタリアでは従来通りD.O.C.G.・D.O.C.・I.G.T.の表示も認められる。D.O.C.G.は出荷に際し国の検査を必要とする最上級呼称。ピラミッドはVino→I.G.P.→D.O.P.の上にSottozona・Comune・Frazione・Microzona・Fattoria・Vignaと細分化される。

特殊ワイン

ピエモンテのVermut di Torino(ベルモット)は白ワインにニガヨモギ等の生薬を混ぜた香味ワインで、辛口は食前酒、甘口は食後酒。グラッパはブドウの搾りかす(ヴィナッチャ)を固形蒸留したイタリア独自の蒸留酒でこの名称はイタリアのみ使用可。ヴィン・サントはトスカーナ・ウンブリア中心の陰干しワインで、黒ブドウで造るものはオッキオ・ディ・ペルニーチェと呼ばれる。

主要ブドウ品種

  • サンジョヴェーゼ
  • モンテプルチャーノ
  • ネッビオーロ
  • バルベーラ
  • グレーラ

産地(地方)(20)